2012年09月

今場所も相撲、熱かったな!
優勝をかけた白鵬VS日馬富士、
「あー、もうどっちが勝ってもいいー」って途中で叫ぶくらいの内容じゃない!
稀勢の里ファンとしては、日馬富士の横綱昇進を止めてくれ!って思って見てたのだけど、
日馬富士の強さにしびれて最終的には「横綱おめでとう!」だな~。

金曜日にチームフラメンコで相撲を見に行って、いやー、楽しかった!
フラメンコさん6人もいたのに、
ちゃんこ屋で4時間しゃべって、フラメンコトークはゼロ!
相撲話が95%、その他世間話5%くらいよ!
ってか、うち2名、相撲の事、詳しすぎ!!!
完全に刺激を受けまくっちゃったので、
来場所以降、さらに真剣に見てしまうことが予想されます。

『たたずまいの美学 ~日本人の身体技法~ 矢田部英正著』を読み終えた。
民族間の相違を、歩き方だけでなく、かがみ方、座り方、服装、履物、様々な視点から
観察していて、おもしろい内容だった。

その後、クラスへ向かう。
「筋肉が足りないからできないのかな」という生徒と話していたら、
さっき読んだ本のフレーズが蘇った。本を取り出し読んでみる。
『リトアニアのバレリーナ、マイヤ・プリセツカヤが来日した時のこと。当時62歳だった彼女に対し、テレビ局のインタビュアーが、どのようにしたらそのような美しさを保てるのか、と質問をした。プリセツカヤは「私は骨で立っているからです!」と言い放った。プリセツカヤの言う「骨で立つ」とは、骨格の構造に従って動作するということである。バレエの技術でも、「骨」をとらえることができれば、無駄に筋肉やエネルギーを燃焼しない合理的な動きになる。還暦を過ぎて筋肉が衰えたとしても、「骨で立つ」ことができればまだまだ舞台に立てる、ということをプリセツカヤは身を持って示しているのである。』
確かに、肋骨が広がったり、お腹の力が抜けた状態は、
筋肉が必要な働きをしていない結果でもあるのだけど、
それと同時に、骨がまっすぐ立っていない状態でもある。
『お腹しめて!』とか『上体をひっぱって!』とすぐに言ってしまうが、
そうすると全身に力が入ってしまう事もある。
その点、『骨で立って!』は、言い得てるよなぁ。

さらにクラスは続き、もはや口癖となったフレーズが出てくる。
「動きは身体の中心から外へ!そして遠くへ抜けていく!」
あ、そういえば、さっきの本に、
同じことを言ってるのだが、きちんと文脈になった説明があったな。再び取り出す。
『武術に限らず、日本の武道の世界では「小手先」の動きというのを戒められる。動作は必ず身体の中心から出てくるものでなければならず、動きが手足のどこかで途切れることを嫌う。武術家が、重く剛毅な「力の扱い」を嫌うのは、筋肉を硬直させることによって、運動がその部分の動きとして途切れてしまうからである。四肢や上体の筋肉が硬直してしまったら、もはや力は骨盤の中心からは伝わらない。日本の伝統的身体技法は、部分的な筋肉に意識を集中せず、骨格の自然な特性を合理的に活用することを重要視する。無駄な筋肉を使わずに、骨にその運動をまかせ、動作の中心をとらえてゆくような技術を、古来日本人は「型」を通して伝承してきた。骨を力の源とした身体技法は、和服の着装様式や歩行の様式とも有機的な連関を示し、それらは総じて、身体が本来備えた自然の合理性を最大限に活用するための技術によって支えられていたことが考えられる。』
フラメンコでも小手先のものはおもしろくないよね。
深い深い身体の内部から出てくる動きが見たい!
三次元じゃ足りない、四次元のような深い場所から感情と共に!

アルハムブラに来ていただいた皆様、ありがとうございました!
久々のまさりちゃんは音楽と絡み合いながらの足音が気持ちいい。
初共演のマキちゃんはペソのある身体でムイフラメンコな姿がビシッと決まる。
私の最近の変化は、少々クールな目線で自分自身を見ることができるようになった事。
大人になったのかしら?なっちゃったのかしら???
何が起きてるのか、何が足りないのか、以前よりも感じてしまう。
グサリとくることもあるけど、それは、必要な事だ。精進精進。

そうそう、収穫といえば、フラメンコのみなさんにお相撲好きが結構いると知ったこと♪
私がアルハムブラの楽屋でワンセグが入らず相撲観戦を諦めていた直後に、
「来週の相撲、あと一人、誰誘う?」って話している人がいるってスゴい偶然だーねー。
もちろん「私、行くーーー!」ですよ。なわけで、またまた大相撲観戦できる!!!
稀勢の里ーーー、連勝続けてねーーー!!!

フラメンコの人が相撲を好きな理由を2つ考えた。
1つは、踊り手なら感じるよねぇ、力士のペソ。ハラが決まってる人が勝つ!その通り!!!
見ているだけで勉強になるさ。
もう1つは、国技であること。私の場合の話だけど、、、安心するんだよね。
自分が小さい頃から知っている文化の中で生まれた、戦い方、作法、仕草、身体使い、、、
『なじんでいる』んだよね。
フラメンコを見ていて感じる異国感、どうしても解り得ない何か、そういうモヤモヤはない。
逆に、外国人力士達は相撲にモヤモヤを感じる事があるだろう。
そのモヤモヤを減らすための努力って計り知れないな、って考えると、彼らもまた愛おしい。
うーん、相撲、楽しい!

いやぁ、ダラダラと暑さが続くねぇ。
でもね、ジリジリされたくって薄着で炎天下に飛び出してもね、
太陽はずいぶんと大人しくなってて、あらま拍子抜け。夏と見せかけての秋!

あれあれ、ゴーヤはマイペースに夏真っ盛りで実をつけてるな。
P1050258.jpg
そうそう、体幹トレーニングを毎日続けて、半年経って変化を実感。
ハードすぎてとれなかったポーズが出来るようになったり、
踊っている時のポジションがしっかりしてきたり。
これはいい!
こと身体に影響が出る事に関しては、何事も試してみて要不要を判断するしかないね!
P1050264.jpg

9月、10月のライブのお知らせです!
素晴らしいメンバーです。気合い入れていきまーす!!!
是非お越しください!

●2012/9/14(金) アルハムブラ(西日暮里)
1st:19:00-、2nd:21:00-  
Charge:600円(1部につき)
予約TEL:03-3806-5017
G:長谷川暖、C:有田圭輔
B:土井まさり、太田マキ、中谷泉

●2012/10/20(土) ノベンバーイレブンス(赤坂)
1st:18:30-、2nd:20:00-  
Charge:ワンステージ3,150円、通し4,200円
予約TEL:03-3588-8104
G:高橋紀博、C:森薫里
B:鬼本由美、水野直子、中谷泉

↑このページのトップヘ