2011年08月

小学生の頃、親が「街へ行くよ」と言うと、「鳩居堂に連れて行っておくれよ」と言い、
お気に入りの和紙を見つけて、おねだりして買ってもらっていた。
家へ帰り、その和紙を使って工作を始める、そんなかわいい子供だった。
それは、大人になった今も変わっていない。
そう、和紙が好き!

白山にものすごい和紙屋さんがある。『紙舗 直』という。
前に、たまたま通りかかって見つけた。
お店に入ってずいぶんと興奮したが、使い道が思い浮かばず、その時は手ぶらで帰った。

あ!!!!!
そうだよ、今だよ、和紙屋へGOだよ!!!
スタジオの鏡の周りをあの素敵な和紙でモザイク状に囲んだら、、、、
成功間違いなし!!!和紙屋へGO-----!!!!!
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お店には、エネルギーに満ちた、様々な色の和紙がある。
リノリウムの色に合う優しい色味で、筆のタッチに生命力を感じる和紙を選んだ。
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生麩粉を水で溶いて鍋で煮て作った専用糊で、次々に和紙を千切って張ってゆく。
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楽しい、楽しすぎる作業。
気づいたら夜の11時、あとちょっとだけど、さすがにもう家に帰らなきゃ。
帰ってはきたが、興奮状態で全く寝付けず。
朝、ヨレヨレになりながら、再び城に向かう。
途中、ビックカメラで電球色の蛍光灯を買って。
あの素敵な和紙空間に白色の蛍光灯は似合わない。

すべて張り終え、電球色を取り付けた!

すーばーらーしーいー!!!
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近くで眺めてもおもしろい!
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とっても自分らしい空間ができた。
自分らしい空間に身を置くことで、より自分らしい創造ができるはず、きっと!

今日も朝からリフォームに精を出し、午後はクラスでマルカール漬け、
「もう、ビール飲まなきゃ死んじゃう!」って状態になるが、
一人でプラッと美味くて安いビールが飲める店が見つからない。
仕方ないので道端ビールにしようとコンビニに入ったら、
愛しのパピコが見慣れぬ色をしている。ビタミン味だって?

チュー チュー チュー
で、一気に復活!パピコ様様!

さてさて、今日の風雲泉城、
スタジオの壁に吸音材をペコッと貼って、コンパネの上にリノリウムを敷いた。
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ドキドキしながら靴を履いて、音と感触を確認する。
うん、悪くないぞ。
でも、床材を張り合わせるのは、しばらく踊ってみてからにしよう。
そして、もうちょっと泉城らしさを加えてカッコよくしますよ!
というわけで、来週も風雲泉城プロジェクトは続く。。。
なんだか身体がたくましくなってきた気がする。
身体作りのために一生リフォームし続けた方がいいんじゃないかね?

朝、鏡屋さんが到着!
鏡の搬入を手伝ったところで、鏡屋さんが「あとはひとりにしてください」とな。
いろんな専門的な用具を持ってきていて、観察したいところだがグッとこらえる。
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その間、寝室の壁塗りの下地作り。
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2時間後、鏡の取り付けがようやく完了!
一気にスタジオっぽくなる!!!
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お弁当食べてしばし休憩していると、一気に空が暗くなり、雷、そしてすさまじい雨!
開けていた窓を閉め、降りこんだ雨を拭き、
ぞうきんを手にしたついでにこまごまと拭き掃除をしていると、
「欠陥発見!」の夫の声が!
慌てて駆け付けたのはスタジオ。
おやおや、まあまあ、乾いていたはずの珪藻土が再び濡れている。
もともと怪しいとは思っていた場所だったが、こんなにも早く正体を現すとは!
大丈夫だよ泉城!材料買ってきて手当をしてあげるからね!
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さて、気を取り直して、スタジオ床に取り掛かろう。
まずは、小さな子供のいる家によくあるジョイントマットを防音&クッション材として敷いた。
ジョイント部分はとても簡単。端をちょうどにおさめてカットするのがやや面倒。
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その後、コンパネを敷く。これは、四方に2cm位隙間ができるようにカットしてもらってある。
その2cmに、ジョイントマットの余りを詰めてゆく。
コンパネを直接壁につけると、振動が壁を伝って建物全体に影響してしまうって聞いたから。
ま、どれだけ効果があるかはわからないけどね。
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今日は、ここまで。長い一日で、もうへとへと。。。
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いやいや、今日も頑張った。
脱衣所は下塗り。
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寝室にも手を出した。
珪藻土は、壁紙の上から塗るよりも、石膏ボートに塗った方がつきがよくて気持ちがいい。
よって、寝室も壁紙を剥がした。慣れたらあっという間だ。
壁紙を剥がしたい時は呼んでください。きちんとやります。
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スタジオの珪藻土は生乾き。
養生を外したら美しい!
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そしてここが、明日、劇的に変化する、予定!!!

今日は、城主(私)とホントの城主(夫)と城主の師匠の3人で珪藻土の壁塗りを仕上げた!
コテやヘラの跡を残したラフな仕上げがいい雰囲気。
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三者三様のコテ跡が楽しい!

今日も泉城へ向かう。今日は、壁塗りやったる!大好きな壁塗り!
が、あれしなきゃ、足りないもの買わなきゃ、昼ごはんも買っていかなきゃ、などしているうちにお昼近くになっていた。
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到着早々、おむすびを喰らう。
それなら食べてから来ればいいじゃないか、という感じだが、いやいや、これでいいのだ!
泉城で喰らう方が雰囲気が出るのだ!

さて、今日は夫が仕事でいないのだが、どうしても壁塗りをやりたい!
塗ろうとしているのは珪藻土。
下塗材と仕上材の2層ある。
今日は下塗材。これは粉末状なので、練るところからやらなきゃいけない。
一心不乱にやらなきゃ、間に合わないぞ。

って、こういう時の集中力は我ながらたいしたもんだ。
強アルカリ性だからって、ゴム手袋なんぞつけて始めていたが、
気づくと素手で、手も足も服も泥まみれ。雰囲気でてるなぁ~。
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日も暮れかける頃、なんとか完了。薄グレーが塗ったとこ。吸音材をはる部分は塗ってない。

で、珪藻土にしたい理由は、おいしい空気のスタジオにしたいから。
貸スタジオの中でも、換気がうまくできているところは、ずっと踊っていても疲れない。
空気が一番好きなのは、高田馬場のモダミカ。
強力な換気口が天井にあって、音漏れせずに空気の入れ替えができている。
家の中にそういう設備は難しいので、天然素材の調湿機能に期待。
そして、珪藻土を取り寄せると、調湿、消臭、防汚効果とともに、
『超微細・超多孔構造により、音の吸収と反響をベストバランス、最適に保ちます。』と書いてある。
ホントかな?

塗り終わってから、ためしにパルマを叩いてみると、残響音が減っている。
ホントだった!その効果に驚いた!
1~2mm厚で、部屋の2面の半分くらいの面積に塗っただけなのに。
素材って大切だな。
ビニールをなるべく使わないように、と今まで以上に強く思った今日の城主。

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スタジオの壁は養生し、ファイバーテープと水性シーラーで下地完成!
あー、でも、また失敗。
壁紙の下紙が残っている部分、きちんと剥がせばよかった。
シーラーを塗った時点でふやける場所がでてきた。そうすると案外ペロッと剥がせる。
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脱衣所は、この反省を生かしたよ。
壁紙のビニール部分を剥がした後に、濡れたスポンジで下紙に水を含ませて丁寧に剥がしてゆく。
目指すべき、石膏ボードの表面になった!
石膏ボード上の壁紙剥がす人は、この黄色を目指してね。

とうとう、風雲泉城に手を加えられる時が来た!
まずは、セルフリフォームからスタート!

昨日から、まるで長旅に出る直前のような興奮に襲われた。
何日もかけて持っていくものを準備したりしたせいかな。

大荷物で到着し、ぞうきんがけ、トイレ掃除、エアコン掃除などしたところで、
リノリウムや吸音材や壁材が届く。
まずは、床、壁、ドアとそれぞれに工程の多い、スタジオに取り掛かろう!

壁は珪藻土にして、空気のおいしいスタジオにするんだ!
壁紙をはがすとこからね。
ビリビリっと。
あれ?あれあれ???
壁紙の下には、いろんな色の紙が幾層にもなっているなぁ。
まあ、いいや、いっちゃえ、いっちゃえ。
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こんなのになった。
って、あとで調べたら、
白いのが壁紙の下紙、黄色が石膏ボードの上紙、グレーが石膏ボードの中の紙、
ひえー、黄色の面を残すのが正解だったか!剥がしすぎた!
そして、表面は凸凹。。。
カビがはえてたらイヤだと思って剥がしたが、結果、カビはほんのごく一部しかなかったし、
剥がさなくてもよかったじゃーーーん。
あー、初日から大失敗。
明日以降、挽回しなきゃ。

しかし、届いたリノリウムの色がかわいくて、嬉しい城主。


テレビ台にするかっちょいい天板を手に入れようと、新木場にある材木屋さんに連絡。
「1800×350mm位で1万円以内」という条件を伝えたら、
ちょうどよいサイズの美しい木目の杉板を紹介してくれた。
早速、見に行く。
う~、素晴らしい!
「これ1万円でいいんですか?」尋ねる。
「ホントはもう少し高く売りたいけど、他にちょうどいいのがないので1万円でどうぞ」とのご返事。
なんて素晴らしい店だ!

お店といってもまるで倉庫。お客さんが来た時だけ電気をつけ、材木のために冷房入れていない。
汗だくになりながらも、他の材木も見学させてもらう。
ため息の出る品が並んでいる。
そういや、普通の材木屋ではなく、銘木の店だった。

新木場の地図を改めて眺めると、材木屋や製材所がいっぱい!
昔は木場が木場だったが、埋立により海が遠くなっちゃたから、新木場が新たな木場になったんだとさ。

先々週は「建築家」、先週は「建築家+大工さん」、
そして今日は「建築家+大工さん+左官屋さん、水道屋さん、電気屋さん」と
毎回メンバーが増えてゆく。桃太郎の鬼退治みたいだ。

到着するなり、
もくもくと塗る面積を測りはじめる左官屋さん、
工事内容の確認をしながら質問をあびせてくる水道屋さんと電気屋さん、
アップテンポ、同時進行で打ち合わせは進んでゆく。
人がいっぱいいておもしろかったのだが、なにしろ展開が早くって、写真撮る暇なし。

ひととおり本日の予定をこなした帰路。「帰ったら桃たべちゃおー」の足取りは軽い。

白桃と黄桃の2種同時喰い!!贅沢!!!

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