アサリが好きだ。
買ってきたパックを台所に置いておくと、カタッカタッと音をたてる。
砂抜きをすると、より一層カタカタと音をたて、水をピュッと吹いたりする。
一人で部屋にいても、一人じゃないと思える。そこに生命が存在している。
130418_2049~01

限られた時間だが、もはやペット。
調理時間が迫ってくると、まるで別れを惜しむかのように話しかけてしまう。

イズミ:元気ですかーーー!
アサリ:カタカタッ
イズミ:喰ってやるぞー!
アサリ:ピューッ

真水で洗う。アサリは殻を閉じ緊張し始める。
さよならと言いながら、火にかけた鍋に投入する。罪悪感がよぎる。
鍋の中でカラっカラっと殻が開く音がする。まだ生きているような気分になる。
蓋を開けたら感傷的な気分はどこへやら、美味しそうなアサリちゃん。